反定立の灰になるまで

燃焼や研磨のあとに残る、何か

現身強請み


「聞き間違いだ」と信じたい。
「聞き間違い」だと信じがたい。



 英語などの外国語を耳にするときによくある「空耳」という現象って不思議ですよね、面白いですよね! 「こう言ってるように聞こえるー」的なアレです、アレ。うぐー、良い例をすぐに思いつかないですー。あ、「殴りたい☆」とかですかね! ave;newは割と好きです。
 空耳とは少し違いますが、英文の読みが日本語に聞こえるようなものってありますよね。有名なもので言えば、“you may die in my show”とか。そうです、森博嗣さんの『夢・出逢い・魔性』です。森博嗣氏は他にもそのようなタイプのタイトルの著作を書いているみたいです。ちょっとした言葉遊びですが、ぐっとくる言葉遣いですよね。こういうの、好きです。でも、日常的にこういうことを言っていたら、周りから中二的だと思われます(多分現在進行形で思われてます)から、気をつけるようにしましょう! まあ、そう思われるのも慣れたのでもう気にしていませんし、そもそも気にするほどのことではなかったような気もします。
 どこかで何か言われてることが聞こえても、空耳だって思いたいし、何年も篭っていた殻から抜け出したいって、たとえ抜け出てすぐに死んでしまっても構わないって、それが宿命だと思えるほどに誰かにねだりたいし、無理強いしてしまうかもしれないけど、それでも、それでも今生きる誰かに縋りたいっていう思いもあって。
 結局、せがんでばっかりなんだけど。

 ところで、蝉って、進化の瞬間が神秘的ですよね。1回立ち会ったことがありますが、なんと言うか、色がまだついてない感じが……。でも、基本的にあの幼虫って動いてるのをあまり見られないですよねー。ほとんどぬけがらでしか見ませんー。ぬけがらでしか。
 昔、庭にいたそれを、拾って集めた記憶が。

 というわけで。
 そろそろ蝉が鳴く季節。