反定立の灰になるまで

燃焼や研磨のあとに残る、何か

銀でも良いこと


 銀【ぎん】
  羅:Argentum 英:Silver
  原子番号47の金属元素



 元素記号はAg。貴金属の一種。 元素記号Agは、「輝く物」の意であるラテン語“argentum”に由来します。国名「アルゼンチン」も、これが由来だそうですね。室温における電気伝導率と熱伝導率、可視光線の反射率は、いずれも金属中で最大! 延性・展性があるっていうのはもちろん知ってるよね!? 実は、1グラムでなんと約2200mに伸ばせるんだよ? 

 え? 何? いきなり意味不明すぎる? たまにはいいじゃん! てわけでもうちょっとだけ!

 銀は古くから食器材料として用いられてきたんだけど、それは、銀が化学変化しやすいので器材の異変をいち早く察知できるからというのが理由なのかも。ていうか昔の人そんなこと知ってたんだ! イオンに強い殺菌力があるみたいで、近年は浄水器の殺菌装置とかの殺菌剤として普及してきて、塩素殺菌が行いづらい水質の一部でも、効果的に殺菌できるっぽいのです。宝飾品としても広く利用されてきてますー。ただ、純粋な銀では柔らかすぎて傷つきやすいため、合金で利用するみたいです。ピュアだと傷付きやすいってのは何かアレだよね、うん。その他には食品添加物の着色料や写真の感光剤、そして医療関係でも使用されてます!
 銀でも良いこと、あるんですね!!!
 銀といえばクールなイメージあるよねあるよね! ない? その白くて美しい光沢のために、占星術錬金術などの神秘主義哲学では月と関連づけられていて、銀は男性、金は女性を意味していたらしいのだけれど、いつからか意味が逆転したみたいです。また、2位のメダルに使われているから、「二位」という意味も持ち合わせています。自分は色的に金より銀の方が良いと思える時もありますが……。ないですか? 一番が良いですか。

 時間が経つにつれて価値や好みは変わっていくみたいで。そういえば古代エジプトでは銀は金よりも価値があったらしいし……。価値なんて曖昧で相対的なのさ。

 何か「ひとつ」足りないから、「銀」は「良」になれないのかもね。
 つまりそれは、何かひとつあればきっと良くなれるということなのかな。なれたらいいな。

 足りないものが何であるか探し出すのは難しいけれど。