反定立の灰になるまで

燃焼や研磨のあとに残る、何か

2012-01-01から1年間の記事一覧

A Santa lived as a devil at NASA.

それは悪魔の囁き。 クリスマスというのは特別な日であるらしく、その前日も例外ではなかったようだ。「クリスマスイブ」が前日の夜のみを指すことはある程度知られている事実だが、前日全体を指してしまいたくなるほどには、12月24日という日は魔力がある。…

レトリック・オア・トリート

お菓子をくれなきゃ巧いこと言っちゃうよ! 言葉の扱い方が下手だ。拙いし汚い。上手く伝えようとしても届いてくれないし、諦めて放置すれば独り歩きする。統一感がないし、かといって機能的に分化しているわけでもない。お菓子を貰っても、言えるのはせいぜ…

long, wrong ago

昔々あるところにいたおじいさんとおばあさんも、そのまた昔は幼い子供だった。 生まれてから死ぬまでに間違いをしたことがなかったなんていう人はいないだろうが、生まれてから死ぬまでの間、良かったことしかなかったと思う人はいるかもしれない。それは単…

みにくいアヒルのコタリピテ

見ていないものを正しく評価することはできない。 誰も見たことのない美しい景色というものは、存在しません。誰も見たことがないのなら、誰もその景色について述べることはできないからです。逆に言えば、評価できたものは、その対象を認識できたからなんで…

色取り取りな彩り緑

緑の黒髪の少女は、赤い白墨が好きだった。 少年は、混乱していた。 少女は、その緑の髪を風になびかせながら笑っていた。少年の顔色を窺い、ゆっくりと深呼吸する。右ポケットの赤い白墨をぎゅっと握り締める。そして少女は顔を赤らめ、黄色い声で少年の名…

見えざる手返し二十五階段

悲惨な現実に目を瞑ることがあるかもしれない。 それでもなお、思考することはできる。 間違えるということは、一概に悪いとは言えないのではないでしょうか。偶然の正解で上手くいくことは、その時々では良いことのように思えますが、同時に、大事な時に同…

Shine beams, eats, rings and leaves.

輪を掛けて歯を食んで束になって掛かっても、根が断ち切られなければ、このカンジョウが途切れることはない。 同じことを何度も繰り返すということに、何故か少しだけ恐怖のようなものを覚える。過ちは当然繰り返されるべきではないが、間違いでも正解でもな…

木天蓼ネコと薇ワラビー

猫も杓子も可愛くない子も、皆揃って旅に出よう。 春は始まりの季節だと言われる。旅立ちの季節だと言われる。新学期。入学式。新生活。入社式。緊張するのなら、胸がキタイでいっぱいになるくらい深呼吸すればいい。初めは誰でも借りてきた猫だ。無理して虎…

Yes, I am. Know I myself am.

自分らしくありたいと思うことがあるのですが、自分らしさというものが何なのか、それがよく分かりません。自分がいかに自分であるかは、自分自身で決めていいものなのかどうかすら、分からずにいます。 以前、カウンセラーに「君は、『私は』が少ないね」と…